逢魔時
こんばんは、cafe de SORAです。
扉の向こうで、今夜もひと休みの席をご用意しています。
夕暮れどき。
昼の明るさが薄れ、空の色がゆっくりと変わっていく時間。
昔の人は、この時間を「逢魔時(おうまがとき)」と呼びました。
人の刻が終わり、魔の刻が始まる狭間。
昔の人は、何に逢ったのでしょうか。
何を見て、何を感じたのか。
今となっては分かりませんが、目に見えないものの気配を、今よりもずっと身近に感じていたのかもしれません。
街灯もなく、夜になれば辺りは深い闇に包まれる。
昼間には何でもなかった道や木々が、夕暮れには違った姿に見える。
風の音や、草むらから聞こえる物音。
今なら気にも留めないようなことが、何かの気配として感じられたのかもしれません。
もちろん、それが本当に何かだったのか、それとも暗闇の中で生まれた想像だったのかは分かりません。
ただ、昼と夜が入れ替わるそのわずかな時間に、人の心もまた、いつもとは違うものを感じていたのでしょう。
日が沈み、街に灯りがともる。
やがて夜が訪れ、いつもの景色に戻っていきます。
けれど、ほんのひとときだけ、見慣れた世界の向こう側を想像してみる。
そんな時間があってもいいのかもしれませんね。
今夜もいつも通り、扉の向こうでお待ちしています。

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